「PaO2だけで酸素化を語っていけない

」
呼吸管理を学び始めた頃に恩師である麻酔科の先生によく言われました。
そりゃそうですね。
PaO2が同じ100mmHgでもFIO2が0.21の場合と1.0の場合とでは肺の酸素化能は全然違う。
だから
P/F ratio(PaO2/FIO2)が必要

酸素化の指標っていくつかあるけど、これって計算が簡単なこともあってかなりの普及率です。
でもそろそろ
「P/F ratioだけで酸素化を語ってはいけない

」
って言われる日がくるかもしれませんね。
P/F ratioが同じ300でもPEEPが5cmH2Oの場合と20cmH2Oの場合とでは肺の酸素化能は全然違うので。
以前にも
「ALI?ARDS?」の記事で触れましたがP/F ratioでの診断もややこしくなっています。
最近、よく聞くようになったのが
OI(Oxygen Index)。新生児の分野ではよく使われているようですが・・・。
これはFIO2だけでなく、平均気道内圧も加味しています。
(ちなみにPEEPが1cmH2O上昇すれば、平均気道内圧も1cmH2O上昇しますね。)
前の学会で
Thomas Stewart先生もこれについて触れていました。
ALI/ARDSにおける死亡率の関連性を示した研究では、コンプライアンスやP/F ratioは死亡率に関連しなかったが、OIは死亡率に関連したとのことでした。
※ OI(Oxygen Index)= (平均気道内圧×FIO2×100)/PaO2
<参考文献>
Eric J Seeley. Predictors of mortality in acute lung injury during the era of lung protective ventilation. Thorax 2008 64: 994-998