プロフィール

りょう

Author:りょう
職業:臨床工学技士、米国呼吸療法士

アメリカ留学中の私、りょうが米国呼吸療法士に関する情報を週に1回ぐらいのペースで綴ります。

詳しいプロフィールはこちらで。

ご意見、ご感想はいつでも歓迎です。こちらまでお気軽に。


カテゴリー


最近の記事


最近のコメント


月別アーカイブ


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「小児はカフなしチューブで」
という考えが広く浸透しています。
でも最近は変わってきているようです

成人の気道は円柱型なのに対して小児は逆円錐型になっています。
つまり声門を越えたところで細くなっていますね
また気道も弱く、もともと気道も細いから気道閉塞も起こりやすい。
こういった事から小児はカフ無しチューブを使用という考えが一般的です。

ちなみになんかいろいろと調べると8歳未満ってのが多いです。
なぜか8歳未満はカフ無しというキーワードが多くでてきました。

でも最近はこの考えも変わりつつあります。

まずは2004年に5歳未満の患児597人をカフなしとカフ付きでわけて、抜管後の声門下浮腫のための薬の投与、抜管の成功などを比較。カフなしとカフ付きでも変わらなかったとでています。

もっと最近の研究はないかな・・・あっ、あった
2009年の研究で2246人の患児の研究。
しかも無作為試験だと思ってよく見るとICUではなく、麻酔中でした

でもこの研究では少なくても麻酔中はカフ付きでOKというのが強くでているようです。

ちなみに前回の呼吸療法医学会でのあるセミナーでもこの分野で有名な先生がカフ付きに関する発言をされていたようです。

こういった結果から、まだICUでの研究が少ないから絶対にカフ付きがいいとは言い切れませんが、絶対にカフ無しであるべき・・というのは変わっていっているかと思います。

<参考文献>
The use of cuffed versus uncuffed endotracheal tubes in pediatric intensive care. The journal of Pediatrics 2004; 144: 333-7

Prospecitve randomized controlled multi-centre trial of cuffed or uncuffed endotracheal tubes in small children. Br J Anaesh. 2009; 103: 867-73


コメント

小児にあえてカフツキを使用するメリットはあるのでしょうか?それとカフ付きを使用する場合、カフ圧の管理は成人と同じ圧になるのでしょうか?
気管の脆弱な小児においては個人的には難しいと考えています。

経験的に

小児は声帯と気管支分岐部までの距離が成人に比して相対的に短く、カフ付きを使うと声帯を痛めたり片肺挿管になったりして、留置位置や管理が難しい。

口腔内分泌物がただでさえ多い小児にカフ無しを使用すると、分泌物の垂れ込みが多く、中途半端な人工呼吸設定では肺炎発症(VAP)や無気肺発生が多いのは事実。成人では起こりえないことが小児では起こっている。

またleakが多くなると人工呼吸器の測定機構がマトモに働かず、leakアラームが頻発する。だからといってアラーム設定を最小するのは絶対にしない、させない。異常は異常として捉えることが重要。改善すればアラームは止まるという考え方を徹底的に植え付けている。

カフの有無は一長一短で、状況に応じて使い分ければ良いと思う。実際に当方の小児病棟(NICUを除く)における人工呼吸管理ではカフ付きが圧倒的に多い。

手術室では様々。

カフ圧管理に関しては、最近は多くなってきたLow Pressure High volumeカフの気管内チューブが前提で、minimum leakテクニックによるカフ圧設定が必須。

>ポパイさん
ももたろ・うさんが詳細を答えてくれているのでそちらをご参照ください。やはりleakやVAPに関する点がメリットと考えられます。

>ももたろ・うさん
詳細のご返答をありがとうございます。
やはりももたろ・うさんのご施設でもカフ付きが増えてきているのですね。
チューブといえば今度でてくる(出た?)シルバーコーティングがおもしろそうです。

ももたろ・うさん、りょうさんありがとうございます。
今は小児に関わることはないのですが、以前、小児の神経難病に関わっていた時はやはり苦慮した記憶があります。気管の偏位などがあって特注のカニューレ(挿管ではないですが・・・)を使用していることもありました。Leakでどうしようもない時はNPPV専用機で対応していたこともありました。
かなり、状況は変わってきているのですね。
ちなみにシルバーコーティングの物はすでに市販されているようです。知人の病院ではすでに使用し始めているようです。感想はまだ聞けていませんが、是非知りたいものです。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ryourespi.blog69.fc2.com/tb.php/186-6a36b233


Powered by FC2 Blog
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。