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りょう

Author:りょう
職業:臨床工学技士、米国呼吸療法士

アメリカ留学中の私、りょうが米国呼吸療法士に関する情報を週に1回ぐらいのペースで綴ります。

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肥満の呼吸生理学

あ~、おもしろい文献みっけ
肥満の呼吸生理学についての過去の研究がまとまってる。
これが意外におもしろく、新しく気付くことが多かったです

では一つクイズを

次のうちで肥満患者で起こる現象は
1、胸郭のコンプライアンスの低下
2、肺自体のコンプライアンスの低下
3、気道抵抗の増加
4、呼吸仕事量の増加
5、酸素消費量の増加


ちょっとひねってありま~す以下解説。

1、簡単ですね。寝た状態で誰かに上に乗ってもらってくださいね

2、ちょっと曲者。過去の研究では肺自体のコンプライアンスも下がってたそう。
肥満→心拍出量→血管volumeの増加
Or
肺が虚脱してLIP以下で呼吸してるからかな~って考えられてます。

3、意外だった・・・。
Zerahらの研究としては肥満で56%の気道抵抗の増加があったとのこと。
すっげ~吸った状態では気道の径が一番大きい。(気道抵抗↓)
すっげ~吐いた状態では気道の径が一番小さい。(気道抵抗↑)
肥満ってことはFRCが下がっているから気道抵抗も上がってる。
一度気付けば簡単ですね

4、コンプライアンス低下、気道上昇なら呼吸仕事量はUPですね。??とおもった人はこの過去の記事を参照

5、Kressらの研究ではスリムな人221ml/minに対して肥満の人355ml/min。OP前の鎮静状態での研究。

ということで上のクイズは全部が正解

楽しめましたか
楽しめたあなたにはもうひとつおまけ

肥満患者はFRCの低下がよく言われますが、一番豪快に低下しているのはERVでした。RVにはERVほどの影響はないようです。
(RVやERVってなんだって方はこちらへ


<参考文献>
Mark Anthony Powers MD. The obesity Hypoventilation Syndrome. Respiratory Care 2008; 53(12): 1723-1730



コメント

はじめまして(^-^)
4月から専門学校のCE科に通うさくらと申します。

ブログ読ませていただきました!
知らないことばかりですごく勉強になります

留学することにも興味が出てきました。

これからもちょくちょくブログ読みにきます!

Re: タイトルなし

>さくらさん
コメントありがとうございます。
4月から学校であればこれから楽しみですね。
そういえば前に専門学校で話す機会がありました。
さくらさんの学校にももしかすると行くかもしれませんね^^
その時はぜひお声をかけてくださいね。

理学療法士です。
旭川のセミナー非常にわかりやすかったです。

SpO2が90%下回り酸素を吸入されて寝ているケースで。いざ理学療法開始となり起きてみると酸素化障害はないなんてことがよくあります。肥満体系だと内臓脂肪が多くて横隔膜が広がらないんですね。また、そういう体系の人に限って背臥位でねていることが多いです。

>HIROさん
いい事例ですね。肥満の呼吸管理はある意味特殊なのでいろいろ学べることも多いですね。

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