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りょう

Author:りょう
職業:臨床工学技士、米国呼吸療法士

アメリカ留学中の私、りょうが米国呼吸療法士に関する情報を週に1回ぐらいのペースで綴ります。

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ALI?ARDS?

ふとRespiratory Care(日本語版)を読んでいると・・・

Villar先生の文献(1999年)を参考に、
「ALI/ARDSの定義はシンプルだけど、高いPEEPでP/F ratioとX-rayが改善することがあって、ALIの定義に入らなくなるよ。」
ありました。


ラッハマン先生が、
「ALI/ARDSの定義はあてにならんわ~。
だってPEEPでP/F ratioは変わるのはみんな知ってるし、X-Pも変化してしまうんやって
と言っていたのを思い出しますね。
(ほんとに大阪弁ならいいんですけど

でも確かにあの定義に従うと、
PEEPをあげたらARDSからALIになったぁ
PEEPをさげたらALIからARDSになったぁ
ってなって診断が一瞬で変化して大変です。


ついでにVillar先生の元文献をたどると・・
「従来の診断基準でやってもよくわからないから、PEEPを考慮してARDSとALIを診断すると死亡率もきれいにわかれてよりよい診断になった。」
とありますね。
分ける基準のPEEPが5cmH2Oなのは、なんとも言えませんが、1999年の時点でそんなことをしているところがおもしろいですね。


<参考文献>
Kenneth P Steinberg, Robert M Kacmarek. 一回換気量は、殆ど全ての急性呼吸不全の患者に対して、6ml/kgに設定されるべきか?Respiratory Care(日本語版)2008; 1(2): 27-43

Villar J. Current definition of acute lung injury and the acute respiratory distress syndrome do not reflect their true severity and outcome. Intensive Care Med. 1999; 25(9): 930-5

コメント

なるほど。そう言われてみれば、そうですね。自分のいる所ではそういった症例がいないのでなんともいえませんがもっと適切な診断方法があると良いですね。

Re: タイトルなし

>ポパイさん
ある先生は十分なPEEPがかかっている時と補足をいれるべきと言っていました・・・が、十分なPEEPという評価もまた人によってばらばらなので難しいですね。

はじめまして。北東北で救急集中治療医をやっているものです。以前から時々寄らせて頂いていました。勉強になります。

Oxygenation Indexは圧を反映しているので、PFRよりはALI/ARDSの診断や重症度判断に使えるんじゃないですしょうか?

十分なPEEPですか。これも難しいですね…。PEEP1つにとってもいろいろな考え方がありますし、自分も適切なPEEPに関しては悩み所です


話はちょっと変わりますがりょうさんの執筆また発見しましたよ~。以前、ブログで和訳の仕事をしていると書いてあったのでもしかしてとは思ったんですがJRCNでも活動されているのですね。
…ということはM先生とも知人なんでしょうか?

>mutさん
はじめまして。
確かにOIはMAPを反映しているので使えそうです。データ取りをしなければなんともいえませんが、理論的にはこちらの方が診断に適していると考えます。
PFは計算が簡単であること、OIは通常のVCV(以前はVCVが主流)だとMAPの反映がややこしくなることなどでPFが選ばれたのかもしれませんね。
PCVが浸透してPFの問題が公にされればOIが出てきてもおかしくないですね。

>ポパイさん
はい、JRCNは以前から興味深かった組織ですので喜んで参加させて頂いています。
しかも英語は時々は使わないと忘れますからね。昨日、今日と外国からお客さんが来ていたのでひさしぶりにたくさん話せました。
M先生とはAARCで知り合いました。その数年前に講義で直々に私にスクウィージングをしてもらったことがありますが・・・笑

すごいですね
自分が初めてM先生に会ったのは学生時代の実習先の病院でした。
そこで初めてスクイージングを知りました。患者さん達の排痰を促す姿は圧巻でしたよ。なんせ患者さんがM先生が来るのを心待ちにしていましたからね~。自分が呼吸器ケアに興味を持ったのはそれがきっかけでした。今となってははるか昔の話ですがね(笑)。
ちなみに余談ですがうちの施設にはRT、PT、CEになる前のM先生を知っている方がいますよ~

Oxygenation Indexという言葉、始めて聞きました。少し調べてみたのですが新生児領域で使用されているようですが詳しくはわかりませんでした。
平均気道内圧×P/F ratioで求められるようですがそれ以上のことはわかりませんでした。これ自体はどういった考え方でどのような意味合いがあるのでしょうか?
正常値等も含めて、簡潔で良いので是非、ご教授下さい。

>ポパイさん
あんまり難しくとらえすぎない方がよいかもしれません。酸素化はFiO2と平均気道内圧に影響するのでそれらの因子を両方組み合わせて数値化したものです。

なるほど。ありがとうございました。

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