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りょう

Author:りょう
職業:臨床工学技士、米国呼吸療法士

アメリカ留学中の私、りょうが米国呼吸療法士に関する情報を週に1回ぐらいのペースで綴ります。

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気道での働き者

「・・・これって実はかなり大変

ある研究会からの依頼で翻訳作業をしています

専門の分野なら英語でも読めるし、翻訳も大丈夫・・・・な~んて思っていたら今、痛い目にあっています

う~ん、調子に乗ってたくさん引き受けてしまった。。

というわけで今回は現在翻訳中の文献のお話を。


ではちょいと問題

「末梢(先端の方)の気道にある分泌物(痰)はどうやってノドの方まで運ばれるのでしょうか

1、繊毛運動
2、重力
3、空気の流れ
4、分泌物が勝手に動く
5、なんか、よくわかんな~い


簡単すぎるとっくに学校で習ったって
そうですね。「繊毛運動」ですね。
みんな知ってますよね。はい、これで50点です。

実はちょっとひっかけです。
正解は一つなんて言っていません


そもそもなんで気道から分泌物なんて出てくるのだろう
おかげで吸引しなければならないし、仕事が増えるだけなのに~

でもこれのおかげで口から入ってくるホコリとか、ばい菌とかが肺にまで入らないのですねうん、よかった~

さらに・・ホコリやばい菌のついた分泌物が気道に残っているとまた大変っていうわけで登場するのが、「繊毛運動君」+「空気の流れ君」。

実は彼らにはちょっとした役割分担があります
二人とも全体で働くけど、繊毛運動君は主に末梢気道で、空気の流れ君は主に中枢気道で働いてます。

どうしてって

うん、末梢にいくほど気道が大きくなるから。
いや、誤字じゃないです。末梢にいくほど大きいのです。

気道って末梢に行くほど、たくさん枝分かれしてますよね
小さくはなっていくけど、それ以上に数は増えますよね
(末梢気道をあわせると中枢気道よりも大きい
数が増えるってことは・・・そう気道についている繊毛の数も増えちゃいます。
っていうわけで繊毛運動君は末梢気道で活躍します。

では空気の流れ君は
これって普通の呼吸の時でも咳の時にでも起こる空気の流れのこと。
気道が末梢にいくほど大きいってことは、中枢にいくほど小さいよね
小さくなれば空気の流れも速くなる。水の出ているホースをぎゅっと抑えて細くすると「びゅーー」って水が出ますよね?細くなったので水の流れが速くなっていますね。
空気もいっしょ。

そして速くなるほど分泌物も動きやすい
というわけで空気の流れ君は中枢気道で活躍します。

今回はなんか豆知識っぽくなってしまいました。


ーーまとめーー
末梢にいくほど気道の面積は大きくなる。
末梢気道では繊毛運動が活躍。
中枢気道では空気の流れが活躍。


<参考文献>
Cees P van der Schans. Bronchial Mucus Transport; 52(9) : 1150-1158


コメント

翻訳お疲れ様です。
私も以前Volunteerでやったことありますが、自分で
読むのと、適切な言葉を適切な表現で翻訳するって
ほんとに大変!! 頑張ってください:)
自分で読むぶんには楽なのにね~。

日本での生活はどうですか?
私は今日から夏セメ開始です。頭がまだ寝てる感じですが… 早くもっともっとRT情報交換等できたらいいのにな、っていつも思います。

>aiさん
ほんとに違いますね。
特に英語で学んだトピックは日本語がでてきません。
日本語と英語の表現の違いに苦労します。

日本の生活は慣れてきましたよ。
英語がついでてしまうってにも減りましたし。
ただ英会話力は早速落ち始めです。。

APRV

こんばんは
APRVについて教えて欲しいんです
APRVをすると静脈還流が減少し、血圧が保てなくなります。そのために輸液を負荷し、常に+2000の状態になり
血管外に水分が出て、胸水はたまるは、腎機能は悪くなるは、循環が悪くなるような気がするんです。
私があんまりわかってなからかもしれませんが、
救命されてる患者さんが少なく感じます。むしろ悪くなっているような気がします。教えてください。

>みみさん
正直にいいますと、APRVに関してはまだ経験が少なくて臨床使用をアドバイズできるほどではないですが・・・。私のわかる範囲で。
むしろ悪くなっている印象ですか・・・。
APRVでないと酸素化が維持できないような症例ですよね?他の設定ではガス交換がどうにもならなくて、それをなんとかするためにAPRVにしたんですよね?
ガス交換をよくするためにどうしても循環に影響はしてしまいますが、それらのバランスだと思います。
通常のモードでそのまま維持するよりもAPRVの方が少なくても通常のモードでは使われないzone3を有効に使えるのでバランスを考えても効率はいいはずです。
APRVでよく問題になるのがrelease timeです。もしすでにAPRVに関して女子医の小谷先生やももたろうさんの講義を受けたことがあるのなら別ですが、もしなければrelease timeなどを再検討する必要があるかもしれません。以前主流であった方法ははrelease timeを長めにとっていましたし、P lowも0ではありませんでした。APRVの権威であるDr.Habashiの方法はPlow0, release timeはピークフローの50~75%を維持し、開放時の肺胞の虚脱を防ぎます。またslow flow PV loopを使った方法を用いる方もいらっしゃいます。
もしまだそういった関連の講義を受けたことがないなら一度受けてみることをお勧めします。
もういっぱいかもしれませんが、6月29日にドレーゲルアカデミーAPRVセミナー(小谷先生)が大阪であります。私もそれに行く予定です。

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