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りょう

Author:りょう
職業:臨床工学技士、米国呼吸療法士

アメリカ留学中の私、りょうが米国呼吸療法士に関する情報を週に1回ぐらいのペースで綴ります。

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ご意見、ご感想はいつでも歓迎です。こちらまでお気軽に。


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シンクロニー

お~、きれいにそろっているなぁ。
シンクロと言えば、シンクロナイズドスイミングを思い出すのは私だけでしょうか?

この競技のことを日本語に訳して同調水泳?という人はまずいないですね。うまく、言葉がひろまっています。

皆さんは、人工呼吸器でいう「同調してます」っていうのはどんな意味で使いますか

個人の経験上では、現場においては下記の二通りに使われているですね。

1)自発呼吸が無く、完全に人工呼吸器にのっているという意味
2)患者さんと呼吸器がうまくあっているという意味

これって大きな違いです。
「同調」という言葉が出てきたらいつもどちらの意味か確認します。
日本では比較的前者の使い方が多い印象です。
そして後者の判断は波形をちゃんと見ないとわかりませんね。

「同調」という言葉は、混乱を招くので私自身は使わないようにしています。

ファイティングってほどではないけど、うまく設定があっていない場合はなんて表現したらいいのかぁって思っていると、ある先生が、
「これってAsynchrony(エィシンクロニー)してない?」
さすが、米国にいっていた医師が多い病院です。
同調よりもやはりこの表現が一番ピンときます。

シンクロナイズドスイミングも無理に日本語訳にしていないから、Asynchrony(エィシンクロニー)もそれでいけそうかも。
というわけで、Intensivistの記事もこの表現で書かせてもらいました。

え?別にそこまで細かく設定や波形を観察しても変わらないって?
患者さんに影響しないだろうって?

はい、私もそう思っていました。そんな細かい波形の観察は自己満足かも?って。
でも、もしそれで人工呼吸器の装着日数が減少するとしたら・・・・。

「Asynchrony(エィシンクロニー)があると人工呼吸装着日数が増加する!」こういった研究がでています。
細かいと思える波形の観察も大切ですね^^

<参考文献>
intensive care med 2006; 32:1515-1522

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抜管できる?

「よし、酸素化もいい、換気状態もいい。そのまま人工呼吸器を離脱して、抜管しようか!」

ん?これだけの評価で本当に大丈夫

実は、人工呼吸器をはずすことと、抜管は別物です。

あれ?このフレーズ聞き覚えあるなぁ。
「酸素化と換気は別物です」と同じ感じですね。

うん、呼吸状態がよくなったぁ、人工呼吸器ははずせるな。
でもまだチューブは抜けないなぁってことは多々あります。

じゃあ、何を評価すればいいの

はい、念のため、論文もあさってみました。
やはり定番は、これらです。
・意識レベル
・咳の強さ
・痰の量

(あっ、もちろん上気道閉塞があってもだめです。)

おもしろい研究があって、咳の強さが十分にないと5倍のリスク、意識レベルが十分でないと4倍のリスク、痰の量が多いと3倍のリスク。
さらにそれぞれ相乗効果があって3つともだめなら100%、すべてクリアなら3%の再挿管率だったというデータがでています。

さぁ、抜管しようかって時にはこれらの3つの評価が必要です。

鎮静はOFFにしたけど、なんか反応悪いな~とか、呼吸状態はすごくいいけど、OP後の痛みのためか、咳が弱いなぁって時はもう一度よく検討してみましょう


最近は、呼吸器の離脱関連に関心がでているのですが、次のintensivistでは、「呼吸器離脱」が特集されています。
おもしろそうです。私も少し絡んでいますのでぜひ読んでみてくださいね^^

<参考文献>
Intensive Care Med. 2004 Jul;30(7):1334-9. Epub 2004 Mar 4


挿管後しばらくして・・
「喘息重責発作だけど、頻呼吸にはなっていないから大丈夫でしょう

このコメントってどう思いますか

これは呼吸生理としておもしろい現象です。
ちょうど昨日、チームCE名古屋で講演があったのでこの話もしてきました。

頻呼吸かどうかのアセスメントは重要です。
呼吸不全の症状の一つですし、誰でも簡単にすぐに評価できます。

でも、「頻呼吸がない」=「大丈夫」ともいえないケースもあるのです。

講演をする時はよくストローを用いて気道抵抗をつくってもらいます。ストローを加えて鼻をつまんで呼吸をしてもらい、喘息の体験をしてもらいます。

「呼吸するのしんどいでしょう?喘息の方はこういった状態なのです。」っていうのを説明するのですが、余裕がある時は、これを聞きます。

「呼吸回数ってどうなっていますか

それだけしんどい呼吸なのに、呼吸回数が増えていないことに気づいてもらいます。

ポイントは、
1)気道抵抗が上昇している状態では呼吸回数が増えにくい
2)頻呼吸がない=大丈夫というわけではない。
日頃のアセスメントで重要ですね

ちなみに2年ほど前にこれに近い内容を書きました。気になる方はこの記事へ。
なんでそんなことが起こるの?って思われる方はこちらの別の記事へ。

※ばらばらだったブログの記事をカテゴリー別(左側)にまとめました。これで結構みやすくなった・・・はずです




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