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プロフィール

りょう

Author:りょう
職業:臨床工学技士、米国呼吸療法士

アメリカ留学中の私、りょうが米国呼吸療法士に関する情報を週に1回ぐらいのペースで綴ります。

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ご意見、ご感想はいつでも歓迎です。こちらまでお気軽に。


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若手育成

「この病院を2年でやめなさい。」
10年以上前、まだまだ駆け出しの新人の頃、新人全員がその病院の副院長に言われた言葉です。

信じられない言葉です入職してすぐにそんなことを言われたのです。
でも本当の意味は、その病院で多くの事を学び2年で卒業して、全国に散らばり、学んだことを供給していきなさいという意味でした。
なんともスケールの大きい考え方で、強い感銘を受けたのを今でも忘れません。

あれから10年以上たって、私も若輩者ながら科の責任者となる立場になりました。

新しい職場は今までに経験のない臨床分野もたくさんあるのでとても大変です。
自分自身、多くのことを学ばなければなりません。

でも今回の一番の目標は「強い組織を作ること」です。
自分一人だけ、知識や技術を得たとしても、変わることは少ないです。
教育とシステムを使って誰もが高いレベルで業務をこなせる。
そういった組織を作れるようにしていきたいです。

そして恩師である副院長の意思を継ぎ、3年ぐらいで皆が全国へ向けて、巣立っていくような組織を作りたいと思っています。

また、これまでの経験から全体を見る力、つまりGeneralな力は非常に大事だと実感しています。それは幅広い業務をこなすという意味だけにとどまらず、会社(病院)全体をみたり、様々な視点から物事を捉えるという意味です。Generalに物事を見れて、かつ専門のSpecialityももつ、こういったCEを育てたいのです。

今回、若手育成の意味も込めて、当院では若手のCEを募集することとなりました。興味のある方は下記のリンク先をご参照ください。

http://www.tokyobay-mc.jp/html/index.html
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2年ぶりの「やっぱり自発呼吸」シリーズです

自発呼吸が肺を開くのはわかった(過去の「やっぱり自発呼吸」参照)。
でもそれってしんどい状況なのに無理矢理呼吸しているから肺には負担がかかるんじゃないの

VILI(人工呼吸器による肺損傷)の理由の一つに肺のストレッチがあります。

多めの一回換気量をいれることによって肺がストレッチする。例え気道内圧が低くても、肺がストレッチすれば危険といわれています。

だからいくら自発呼吸が様々な良い面があると言っても、結局は自発呼吸(吸う力)によって肺をストレッチさせているからVILIの面に関して危険かも・・・ともとれます。

だから今回の研究はおもしろいのです。
まだ動物実験ではあるのですが、BIPAP(2相性換気)において自発呼吸を残す群と残さない群にわけた。

自発呼吸を残した方が、死腔やコンプライアンスも改善はもちろん、組織学的に肺の損傷が軽度だったとでています。

そういった点では自発呼吸は、VILIにも効果があることが示されたわけですね。

<参照>
Crit Care. 2011 Oct 21;15(5):R244.
Effect of spontaneous breathing on ventilator-induced lung injury in mechanically ventilated healthy rabbits: a randomized, controlled, experimental study.

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