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りょう

Author:りょう
職業:臨床工学技士、米国呼吸療法士

アメリカ留学中の私、りょうが米国呼吸療法士に関する情報を週に1回ぐらいのペースで綴ります。

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「人工呼吸器のIE比の設定ってこだわる必要がありますか

立て続けにこんな質問がでていたので今日は基本に戻ります。

答えはもちろん・・「NO」です。

なぜでしょうか?
だって教科書にIE比は1:2って書かれてるし・・

そう、例えば一番わかりやすい例はウィーニング時。
SIMVで2回の設定にしていたら・・・
それでもIE比にこだわりますか

え~と、それって30秒が一回の呼吸サイクルだから、
うん、10秒吸って、20秒吐く・・・軽い拷問ですね
いえ、拷問が好きな人はいいですが。。

私ははっきりいって設定においてはIE比は無視です
その代わりに吸気時間を設定します。
もちろんFlow カーブ上のAuto PEEPもないようにしたいですね。
(以前、メルマガに書いた内容で~す

ちょっと皮肉っぽくいうなら・・・
昔々のIPPVなら設定回数以上に吸えないからこだわってもいいかも。それ以前にIPPVを使用することが問題ですけどね

IPPVと言えば、6年ほど前・・・
某Ns「先生、Aさんが頻呼吸です。」
某Dr「IPPVに変更して。・・・・ほら回数へったやろ

って吸いたくても吸えね~だけじゃんってのがありました。
さすがにこういうのはもうないと思いますが。。

話がそれましたが、結論
「IE比1:2に設定しましょう」なんて書かれている本はもう古いです。
近いうちにブックオフへ持って行きましょう


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肥満の呼吸生理学

あ~、おもしろい文献みっけ
肥満の呼吸生理学についての過去の研究がまとまってる。
これが意外におもしろく、新しく気付くことが多かったです

では一つクイズを

次のうちで肥満患者で起こる現象は
1、胸郭のコンプライアンスの低下
2、肺自体のコンプライアンスの低下
3、気道抵抗の増加
4、呼吸仕事量の増加
5、酸素消費量の増加


ちょっとひねってありま~す以下解説。

1、簡単ですね。寝た状態で誰かに上に乗ってもらってくださいね

2、ちょっと曲者。過去の研究では肺自体のコンプライアンスも下がってたそう。
肥満→心拍出量→血管volumeの増加
Or
肺が虚脱してLIP以下で呼吸してるからかな~って考えられてます。

3、意外だった・・・。
Zerahらの研究としては肥満で56%の気道抵抗の増加があったとのこと。
すっげ~吸った状態では気道の径が一番大きい。(気道抵抗↓)
すっげ~吐いた状態では気道の径が一番小さい。(気道抵抗↑)
肥満ってことはFRCが下がっているから気道抵抗も上がってる。
一度気付けば簡単ですね

4、コンプライアンス低下、気道上昇なら呼吸仕事量はUPですね。??とおもった人はこの過去の記事を参照

5、Kressらの研究ではスリムな人221ml/minに対して肥満の人355ml/min。OP前の鎮静状態での研究。

ということで上のクイズは全部が正解

楽しめましたか
楽しめたあなたにはもうひとつおまけ

肥満患者はFRCの低下がよく言われますが、一番豪快に低下しているのはERVでした。RVにはERVほどの影響はないようです。
(RVやERVってなんだって方はこちらへ


<参考文献>
Mark Anthony Powers MD. The obesity Hypoventilation Syndrome. Respiratory Care 2008; 53(12): 1723-1730




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