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りょう

Author:りょう
職業:臨床工学技士、米国呼吸療法士

アメリカ留学中の私、りょうが米国呼吸療法士に関する情報を週に1回ぐらいのペースで綴ります。

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ご意見、ご感想はいつでも歓迎です。こちらまでお気軽に。


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10~20%ぐらい・・・

だと思います。

日本全体で臨床工学技士が人工呼吸管理の臨床まで把握してチーム医療に参加しているのは・・・。

おそらくそれ以外のほとんどは点検のみは行っているところでしょう。
まったくノータッチのところもまだあるかもしれません

点検のみでももちろんチーム医療に参加できます。
機械は安全に作動していると言えるし、こんなモードがあるよなんてのも言えます。
でも臨床まで理解していると、このような患者さんの状態ではこのモードでこんな設定がいいよなんてのも言えるし、このグラフィックと今の患者さんの全身状態を考えると、○○のようなアプローチ方法でいきましょうかなんてことも言えるようになるでしょう。

この2つの差は大きいですよね


ちなみに呼吸管理において、日本とアメリカの一番の違いってなんだと思いますか

それは平均点が違うのです。

個人的な感覚ではトップレベルの差というよりも平均レベルの差なのです。これってすごい重要です。

アメリカではRTという専門職がいるのでどこの病院も一定のレベルを保っています。
それに対して日本では、レベル高いところはとても高い。でも逆に情報がアップデートされず、昔ながらのふる~い方法で人工呼吸管理されているところも多いのです。

専門職がいるのといないのではこんなに差が出るのか・・・と感じました。


私はこのアメリカと日本の差を埋めるには臨床工学技士が大きく貢献できると思っています。
実際にここ数年で臨床工学技士の関わりが増えているに従って、日本全体での人工呼吸管理のレベルも上がってきています。

でもまだ足りない。
より多くの臨床工学技士があと一歩深く臨床に関われば・・・アメリカにも負けない人工呼吸管理ができるはず。
そしてそのためには臨床工学技士が臨床へ関われる仕組みづくりが大切。

そういった考えから
「臨床工学技士のためのこの仕組みでわかる人工呼吸管理の臨床」といった無料レポートを作りました。

臨床工学技士だけでなく、他職種の方にも目を通して頂き、その病院の臨床工学技士に提案してもらえたらこれほど嬉しい事はありません。

それが日本の呼吸管理を良くする第一歩となると信じています。

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RSTの可能性☆

「アメリカの呼吸療法部って理想の形でしょうか


個人的な見解ですが・・・
アメリカの呼吸療法部はかなりいいと思います
専門で教育を受けたRTが責任を持って呼吸ケアを行っています。だからどの病院も一定のレベルを保っていますね。

た~だ、アメリカ人が気付いていない欠点が二つある。

前のCE学会でもコメントしたのですが、
1)医療コストがよりかかる。
 →RTという専門職があればその分の医療コストがかかりますね。
   
2)他のスタッフの認識低下。
 →RT以外の医療スタッフの呼吸ケアに対する認識が低くなっている。チーム医療であるはずの呼吸ケア・・・でも、RTにお任せ~みたいな感じにも思えます。

これまた個人的な見解ですが、RSTはその運営方法によってはこれらを補える可能性があると思うんですね

ラウンドも必要ですが、それだけでなく一歩踏み込んだチーム医療。そこに大きな鍵があるような気がします。

「お~これは最高のRSTだ
ある文献(Clinical Engineering 2008年5月号)を読んだ時の感想です。
CE以外の人にも大いに役立ちます。
明日はこの惚れこんだ施設のRSTを見学しに行ってきます


余談ですが、mixiにて呼吸管理のチーム医療に関するコミュを作りました。RSTもチーム医療の一つの形。
興味のある方はお気軽にどうぞ
「呼吸管理はチーム医療♪」
「うん、やってみよう

突然ですが、メルマガを発行することにしました

一応、このブログでは日本の教科書には載ってないようなことをせっせと探して書いていってます。

メルマガでは教科書には載ってるけど、「わかりにくいなぁ~」ってことをわかりやすく書いていく予定です。

だからぶっちゃけ、人工呼吸管理をすでにかな~り学んで経験している人には「簡単過ぎ」って言われます。はい。

少し学んだくらいか、学び始めの新人さんでも無料レポート「人工呼吸器って!?入門編」を呼んだ後ならちょうどいいかな。

まとめるとこんな感じ
-------------------------------------------------------
無料レポート「人工呼吸器って!?入門編」――入門~初級
メルマガ「人工呼吸器って!?メルマガ編」――初級~中級
米国呼吸療法士blog―――――――――――――中級~上級
-------------------------------------------------------
できるだけ多くの人に情報提供しようと思ったらこうなりました。ややこしいけどよろしくです

「人工呼吸器って!?メルマガ編」はこちらから登録




あっ、そうそう人工呼吸器のシュミレーターがネット上にあるの知ってましたか

やっぱり実際に触った方がいいです・・・が、なかなかその機会がない場合やその機種がない場合は結構参考になります

EvitaこちらからEvita trainer USA version(smallかlargeを選ぶ)をダウンロード。
ハミルトン- G5こちらから画面中央写真下のstart simulation をクリック。


私の知っているのはこの二つぐらいですけど結構楽しんでます
servo (サーボ)やPB-840でもありそうですけどね~。。
誰か知ってる人いたら教えてください

シュミレーターがあれば波形の話もできそうですね

気道での働き者

「・・・これって実はかなり大変

ある研究会からの依頼で翻訳作業をしています

専門の分野なら英語でも読めるし、翻訳も大丈夫・・・・な~んて思っていたら今、痛い目にあっています

う~ん、調子に乗ってたくさん引き受けてしまった。。

というわけで今回は現在翻訳中の文献のお話を。


ではちょいと問題

「末梢(先端の方)の気道にある分泌物(痰)はどうやってノドの方まで運ばれるのでしょうか

1、繊毛運動
2、重力
3、空気の流れ
4、分泌物が勝手に動く
5、なんか、よくわかんな~い


簡単すぎるとっくに学校で習ったって
そうですね。「繊毛運動」ですね。
みんな知ってますよね。はい、これで50点です。

実はちょっとひっかけです。
正解は一つなんて言っていません


そもそもなんで気道から分泌物なんて出てくるのだろう
おかげで吸引しなければならないし、仕事が増えるだけなのに~

でもこれのおかげで口から入ってくるホコリとか、ばい菌とかが肺にまで入らないのですねうん、よかった~

さらに・・ホコリやばい菌のついた分泌物が気道に残っているとまた大変っていうわけで登場するのが、「繊毛運動君」+「空気の流れ君」。

実は彼らにはちょっとした役割分担があります
二人とも全体で働くけど、繊毛運動君は主に末梢気道で、空気の流れ君は主に中枢気道で働いてます。

どうしてって

うん、末梢にいくほど気道が大きくなるから。
いや、誤字じゃないです。末梢にいくほど大きいのです。

気道って末梢に行くほど、たくさん枝分かれしてますよね
小さくはなっていくけど、それ以上に数は増えますよね
(末梢気道をあわせると中枢気道よりも大きい
数が増えるってことは・・・そう気道についている繊毛の数も増えちゃいます。
っていうわけで繊毛運動君は末梢気道で活躍します。

では空気の流れ君は
これって普通の呼吸の時でも咳の時にでも起こる空気の流れのこと。
気道が末梢にいくほど大きいってことは、中枢にいくほど小さいよね
小さくなれば空気の流れも速くなる。水の出ているホースをぎゅっと抑えて細くすると「びゅーー」って水が出ますよね?細くなったので水の流れが速くなっていますね。
空気もいっしょ。

そして速くなるほど分泌物も動きやすい
というわけで空気の流れ君は中枢気道で活躍します。

今回はなんか豆知識っぽくなってしまいました。


ーーまとめーー
末梢にいくほど気道の面積は大きくなる。
末梢気道では繊毛運動が活躍。
中枢気道では空気の流れが活躍。


<参考文献>
Cees P van der Schans. Bronchial Mucus Transport; 52(9) : 1150-1158


突然ですが・・・
生存率と一番関連が強いのは下のうちどれだと思いますか

1、コンプライアンス
2、一回換気量
3、プラトー圧
4、吸気圧

今回の話は日本国内はもちろん世界的にも新しい知見だと思います

数日前にDr.Amato(アマト)の講演会に行ってきました。

Amato先生はブラジルの医師で人工呼吸管理に関して世界的に有名な先生です。


さてさて、選択を見るとどれも生存率と関連が強そうですね~
コンプライアンスなんて肺が固くなっているかの指標ですし、一回換気量もしばらく前に小さな一回換気量でって言ってましたね。
プラトー圧も30cmH2O以下で管理しなれければいけないって言われてるし。
ん?吸気圧過去に話題になったことはないですね~。

Amato先生が過去のデータを使って解析すると
「吸気圧」(講義ではDriving pressure またはΔPと表現)
が一番大きく関連していたようなのです。

先生がどんな風に解析したかというと、例えばコンプライアンスを「悪い」「中ぐらい」「良い」のようにいくつかのグループに分けました

そしてさらにそれぞれのグループを高い吸気圧グループと低い吸気圧グループに分けちゃいました

(ちょっとわかりにくいですが、味も大きさも違う飴玉を「うまい」「まぁまぁ」「まずい」に分けてさらにその後に大きさで二つに分けたイメージ)

そうすると、なんとなんとコンプライアンスに関わらず、高い吸気圧と低い吸気圧のグループでは生存率が違っていたのです

そういったデータ分析を行ってAmato先生が出した答えが
コンプライアンス < 一回換気量 < プラトー圧 < 吸気圧
(右に行く方が関連が強い)
ということでした。

驚きですなんとか吸気圧は低く抑えたいものです。


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