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りょう

Author:りょう
職業:臨床工学技士、米国呼吸療法士

アメリカ留学中の私、りょうが米国呼吸療法士に関する情報を週に1回ぐらいのペースで綴ります。

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前回の続きです。

PAV+とは、PB840の新しいモードですね
前回もいいましたが、PAV(Proportional Assist Ventilation)のProportionalとは比例という意味です。自発呼吸を助けるという点ではPS(Pressure Support)に近いモードです。

みなさん、PS(Pressure Support)をご存知ですよね
知らない人。。ごめんなさい。今回は読み飛ばしましょう。
・・・ってそんな冷たいことはいいません
紙パックのジュースにストローをさして飲む時、パックを押しながら飲むと楽に吸えますよね? これがPSの原理です。患者さんが息を吸っているのを人工呼吸器が押して助けてあげてるのです。


PAVはよくPSと比較されます

先のジュースでいうと、がんばって飲んでもストローを細くして飲みづらくなっても常に一定の圧でしかパックを押さないのがPSPAVはがんばって飲んでる時、ストローが細くなって飲みづらくなった時などにはそれに応じた強さでパックを押すということです。まさに飲む強さに比例させてるってことですね。

これを呼吸でいうと・・・
<PS編>
今10という呼吸仕事量があったとします。PSで半分(5だけ)手助け。そして患者さんが半分(5)を負担。
でも呼吸仕事量が何かの原因で20になったら・・・
PSはそれでも常に5だけ手助け。残り15は患者さんの負担。
さっきまでPSで半分手助けしていたのが今はたった4分の1になりました。

<PAV+編>

こちらも今10の呼吸仕事量があったとします。PAV+で半分(5だけ)手助け。そして患者さんが半分(5)を負担。
でも呼吸仕事量が何かの原因で20になったら・・・
PAV+は半分(10)手助け。残り10は患者さんの負担。
さっきまでPAV+で半分手助けしていて、今も半分手助け中。

これが呼吸仕事量に比例させて助ける量を変化させてるということです。
PAV+は患者さんの呼吸仕事量を何%助けるかを設定します。今回の例はわかりやすく半分(50%)の手助けにしましたが、これは変更可能ですのであしからず。

そしてPAV+を使うと画面にこのようなバーグラフがはいります。WOBとはwork of breathingで呼吸仕事量のことです。全体の呼吸仕事量と患者さんの呼吸仕事量がわかります


2回にわけてPAV+の説明をしました。キーポイントは呼吸仕事量ですね
次はAARCでレクチャーがあったSBT (Spontaneous Breathing Trial)について書く予定です。
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AARCの展示場でPB840(サイト左下)の最新機能であるPAV+の説明を受けてきました
基本的なことしか言ってませんでしたが、それについて2回に分けて書きます。
マニアックな雰囲気がありますが、世界一わかりやすく書きますので読み飛ばさないで下さいね。

PAVとは Proportional Assist Ventilationです。まぁ、自発呼吸を助けるという点でPSに近いモードの一つなんですが・・なんのこっちゃですよね。
Proportionalとは比例的なという意味です。ここでは患者さんの呼吸仕事量にあわせて人工呼吸器が助けますよってことです。

ちょっと待ったぁ。ここでちょっとややこしい言葉。
呼吸仕事量ってなんだぁ??」
PAVを理解するのにちょっと大事です。しかもPAV以外にもかなり役立つ☆
ほんとはややこしい式があるのですが、そんなもんは無視しましょう。
なんか数学なんてしんどいし~

大事なのは4つ。Vt (一回換気量)、Flow、コンプライアンス、レジスタンス。
これもがんばって暗記するのはやめ。体感すればすぐわかります。

では、まず息を止めて~。
できるだけ多く吸ってみて~。吐いて~。
次はその3分の1の量を吸ってみて~。吐いて~。
どちらがしんどかったですか?
しんどい方が仕事量が大きいってことですね。
これがVt(一回換気量)との関係。
Vtがあがれば仕事量もあがる。

Flowも同じ。できるだけ多く吸うを速く吸うに変えるだけ。

次はコンプライアンス(膨らみやすさ)。
固い風船とやわらかい風船。どちらがふくらますのしんどいですか?
しんどいのが仕事量大きいほうです。つまり風船が固くなると(肺が固くなると)仕事量もあがるってことです。

んで、レジスタンス(気道抵抗)
あっ、これ一度ブログに書いたかな。これはマックシェイクを飲むときに極細ストローと普通のストローを使ってみたらわかります。極細ストローは吸いにくい。この吸いにくさがレジスタンス。つまり痰とかスパズムとかで気道が細くなると吸いにくくなるよってこと(仕事量UP)。

そうそう、呼吸仕事量についてわかると新しい観察ポイントができるんですよ

みなさん、呼吸補助筋(胸鎖乳突筋など)をつかってメッチャがんばって呼吸をしている患者さんを見たことありますか?なんであのようになるのでしょう?

そうです。その多くが呼吸仕事量が上がっているということです。呼吸仕事量がわかるとPAV+がわかるだけでなく、毎日のフィジカルアセスメントにも役立ちますよねあ~、この患者さんは肺が固くなってこうなっているな~とか、スパズムでこうなっているな~とか。

では、今回はPAV+を理解するために必要な「呼吸仕事量について」でした。上の説明でわかりにくいところはもっとかみ砕きますのでお気軽に
近いうちにPAV+の特徴について書きます。

ただいま!

AARC学会から帰ってきました。
ラスベガス観光、レクチャー、発表、展示場、ミーティングといろいろ楽しめました今回は簡単にそれぞれの感想を書きますね。

ラスベガス観光
ラスベガスはカジノだけと思っていましたが、そんなこともないようです。いろいろ特色のあるホテルが並び、さらにストリート全体がライトアップされ、そこにいるだけで日常生活を忘れさせます。またベラージオホテルでの音楽に合わせた噴水ショーはすばらしいです。
カジノも楽しみました。いままでスロットマシーンの経験はあったのですが、今回初めてテーブルでのブラックジャックに挑戦もちろん負けましたけど・・

レクチャー
AARC学会はその多くがレクチャーです。たくさんのレクチャー(8~10)が同時進行されます。アメリカでのスタンダードの考え方がわかるので自分の行っていることや知識の再確認にとてもよいと思います。

発表

実はレクチャーや展示場に行っていたため、少ししか見れませんでした。ここでの発表はスライドを使用せずに口頭のみです。興味があるものはプログラムについている抄録を先に読んでおいた方がよさそうです。今回、2名の日本人の方が発表されていました。

展示場
ざっと数えて200以上の会社が製品を展示しています。ここでもそれぞれのブースでミニレクチャー行われます。新しい製品情報を得るのにもってこいです。興味深いものもいくつかあったのでまた後日記載しますね

ミーティング
通常のRT学生なら参加できるはずもないのですが、今回はn-hiroさんの紹介でInternational Council For Respiratory Care(世界各国の呼吸ケアの情報交換会?)に参加できました。普段は知ることのできない世界各国の状況がわかってとても新鮮でした。


今回はn-hiroさんを通して日本の呼吸管理をリードしている医師、PTの先生方、そして日本の方だけでなく、アメリカのトップレベルのRTにもお会いすることができました。n-hiroさん、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。そしてJRCNの皆様、今後もどうぞよろしくお願いします。
明日(日曜)の朝からAARCの学会のためにラスベガスに発ちます。

日曜日の人工呼吸器のワークショップにも出たかったんですけどね。
今回はクラスメートと相乗りしていくためにわがままは言えません。

学会は全部英語なのでちゃんと理解できるかがちょっと心配。あとは夜に飲みすぎてしまわないようにしなければ。。
なんか水曜の夜にJapanese Night??があるそうです。
日本から来られる予定の方から聞きました。
それまでずっと英語なのでそこでストレス発散できそうw

今回は短いですけど、次はAARCで得た情報をたくさん載せますので。

では、明日の準備します。



日本でもいつかプロトコールが必要とされる時期が来ると思っていますのでやはり興味があります
実習生としては奥の奥までは見れないのが残念ですけどね。

今回はいくつかあるプロトコールの中から「人工呼吸管理」について簡単に触れます。

プロトコールも何がスタンダートとかまだないんでしょうね。2つの病院でその方式が全然違うように思えました。それぞれ見せてくれたプロトコールを簡単に比較すると、

A病院―目的から始まり、対象、必要な物、あとは設定、データなどが説明付きで書かれ、11ページにもなります。

B病院―データと手順が症例別で表になっていて1ページのみ。特に説明はなし。


みなさんはどちらのプロトコールがいいですか
私が思うにはそれこそプロトコールの作成目的によると思うのです。

おそらくA病院のプロトコールはいちいち医師に指示をもらわなくてもいいように(RTに権限を持たせるために)作成した病院上層部等への提出目的で作成されたかと思います。実際の臨床で11ページの物は使いにくいし、実際に見たところ誰も使っていませんでした。ということでやることは結構みんなばらばらでした。

B病院のプロトコールは1ページですが、数値も手順も明確です。実際に使用した現場は残念ながらまだ見れてないのですが、これに従わなければいけないと言っていました。簡単に流れを書くと、まず症例別(OP後、COPDやARDSなど)に分かれ、ある条件(FIO2、Temp、MVなどなど)を満たすとPSVまでウィーニング、そこで再度別の条件で評価、さらに症例によってはまた別の条件で評価という流れになります。これなら新人でもある程度はできそうな印象を受けました。


今回は簡単ですが、プロトコールについて触れました。プロトコールを見せて欲しいといっても出てくるものは違いますね。
次のローテーションはUCLA(University of California, Los Angeles)に行く予定です。いい大学病院らしいので楽しみです。また違うものが見れることを期待です


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