「AARCから新しい加温加湿のガイドラインが出ているよ」
少し前にFace bookにて某大学病院のIさんが情報提供されていました。
お~、加温加湿に関しては、正直そこまで強いこだわりはないのですが、ガイドラインは一応チェックしておきます。
「うんうん、なるほど。」
って一人で納得しても仕方ないので、下記にポイントを簡単に紹介しておきます。でも、一部細かい点の省略や個人的な意訳もありますので、詳細は参照先の論文をご確認くださいね。
1.加湿は人工呼吸のすべての患者さんに必要。
2.NPPVには快適性等を考慮すると加温加湿器の使用が望ましい。
3.人工呼吸中の加温加湿器での使用の場合33~44mgH2O/Lの加湿、Yピースでのガスの温度は34~41℃で行いましょう。
4.HMEで行う場合は、最低限30mgH2O/Lの加湿が必要。
5.NPPVの時は、HMEはお勧めしません。
6.低一回換気療法(肺保護)の時には、死腔率が増えるためにHMEはお勧めしません。
7.VAPの予防のHMEを使用するのはやめましょう。
なるほど。今までとは少し変わっていますね。
結構、いろんなことが明記されています。
個人的な感想を追加しますと・・・・
②は当然でしょ?と思うかもしれませんが、外国ではNPPVは加温加湿をしないところもあるようなので、この記載かなと思います。
⑤も明記されてよかったです。マスクからリークするタイプのシステムの場合はHMEの効果はないですからね。
⑥も確かにそうですね。特に低一回換気療法の際には死腔率が上がりそうです。
⑦一時HMEがVAPを減少させるという考えがあったようですが、いくつかの研究の結果、差がなかったという風に落ち着いたようです。
<参考文献>
Respir Care. 2012 May;57(5):782-8.
スポンサーサイト